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萬の耳のこと、3。

長いけど、内耳炎の続き。



1回目のMRI検査が終わり、
いろいろな菌に対応する、メジャーな抗生物質の服用を始めた。

 

が、ほどなく軟便・下痢→血便。
そういえば、抗生物質で下痢を起こしたことが 過去何度かある。
かかりつけ医で、薬の変更をしてもらう。

1ヶ月の間に、イソフル → セファクリア → クラリスロマイシン。
・・・全滅。
内服薬よりはいいかも、ってことで
「高いんだけど・・・」という前置きの注射(コンベニア)を。
ちなみにキロあたり950円、萬の体重だとちょうど9000円くらい。
これを2週間に1度。
やっぱり軟便・下痢は続いた。
それでも薬は続けてくださいというので、計3本射った。

 

そうこうしているうちに、2ヶ月が経ち、
再MRIの日となった。

 


結局・・・・・

下痢便と格闘しながらのませた薬も
お高いお注射も 全くと言っていいほど効果なく
萬の内耳の塊(デブリスというらしい)は
ちーーーーーーとも 小さくなっておらずemoji
内視鏡による直接除去となった。

取り出したものを培養してみたら、萬を困らせていた菌は
数ある抗生物質のなかでも
たった2種類しか効かない菌だったってことが分かった。



内視鏡による処置で、だいたいのモノは取れたので
しばらくは この状態を維持するため 定期的な洗浄・検査をする。
そしていずれは、耳道を取って塞ぐ(?)全耳道切除という手術を検討しては?
という話をされた。

もちろん、耳道を取って塞いじゃうわけだから、
手術をすれば、今後 菌が入り込む可能性はなくなる。
と同時に、耳は完全に聞こえなくなる。
そして、決してカンタンな手術ではなく、むしろ、
脳に近いこと、器官が小さく複雑なこと、神経が張り巡らされていて、
ヘタしたら顔面神経を傷つけ、麻痺を起こし、自力で食べることができなくなるなども
想定される、と。
そうしたリスクがあり、かつ、塞いでしまった内耳にわずかでも菌が残っていたら
それがまた増殖し、再手術を余儀なくされる可能性もある。



手術を回避する選択肢としては、
きちんとした洗浄を
定期的にかかりつけ医のもとで行い、細菌チェックをし、
1年に1回くらいは 大学病院で内視鏡かCTかでしっかりと検査を、というもの。
でもこれは、一生続けることになる。



萬は、警戒心が強く、怖がりの甘えん坊。
だから もちろん耳掃除や爪切りなんて全力で抵抗するのだ。
私以外には。

大学病院でも、大暴れ(先生は嫌がる、としか言ってなかったけどemoji)したんでしょう。

少なくとも15分くらいかけて、何回も洗浄液や生理食塩水を入れ、洗浄する。
何人もの人間に取り押さえられて、萬にとっては意味のわからないことをされるストレスは相当のものだろうと、飼い主も思う。
それなら、いっそ手術でスッキリしては?
という病院側の提案だった。



手術の決断は ハードルが高すぎる。

ちょびっと考えて、
『洗浄を、自分でやる』という方法はとれないか?と聞いてみた。
もちろん自宅でできるなら、定期的な検査だけ病院でやってもらえれば、ということで
洗浄のやり方を教えてもらった。

思ったとおり、自宅ではあまり嫌がらなかった。
でも、ちゃんとできているかは分からない。
10月の再診で 細菌チェックをする予定。






先日、アニコムから更新のお知らせが。
とうとう支払った保険料より還ってきた保険金が上回っていた。



せめて にわこには健康でいてほしい~
 


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萬の耳のこと、2。



注)病気に関する文章だらけです。




年明けに 大学病院へ連絡し
診察の予約が取れたのは 1ヶ月後。

悪い病気の可能性もなくはない、と ヒヤヒヤの1ヶ月だった。

2月頭、初診。
結果、「耳だと思いますよ」。
やはり斜頚以外の症状がないこと、神経反応も正常であること、
などから内耳に何らかのモンダイが発生しているのではないか?
これを確定させるには、MRI診断しかない、と。

さらに1ヶ月後の3月初旬、MRI検査。
画像に映った萬の左内耳には 大きな塊が。
右耳を正常な状態とすると、その3倍くらいはあった。
これが三半規管を圧迫し、斜頚の症状を出していたのだ。

診断は、内耳炎。
そして多分 これが原因で左耳は鼓膜が破れており、再生は難しい、と。
さらに 右耳の水平耳道も
カテーテルがやっと通るくらいにまで狭窄していることが判明。
つまり、萬の耳は ほとんど聞こえていないんじゃないか?と。



塊は、菌の増殖によるもの(膿とか組織片とかの塊)。
普通、内耳炎というと、外耳炎をこじらせて内耳に達することが多いらしい。
でも、萬の場合、外耳道は比較的キレイで、それらしき形跡がない。
おそらく外耳から、ではなく
口か鼻から入った菌が内耳に達し、増殖してしまったんだろうということでした。
呼吸に難有り(吸い込むように呼吸する)の短頭種には多いそう。
さらに、垂れ耳のパグは悪化させてしまう子がいるみたい。
 


もうずっと前から 耳を掻くことが増えていた。
毎日毎日 耳の中を覗いてた。
見える汚れは すぐ取り除いてた。
たま~に 赤くなってたりするけど 洗浄してしばらくすると収まる。
匂いもない。
かかりつけ医に診てもらっても それほど汚れていなくて 
とりあえずの投薬で様子見、ということを繰り返していた。
でも外から見えないところでは ずいぶん前から菌が悪事を働いていたんだね。



犬の内耳炎は ニンゲンのそれよりずっとやっかいで
頭の構造上(内耳が脳に近い)、炎症が脳に広がる可能性がある。
これは怖い。死ぬこともある。

治療の第一歩としては やはり抗生物質。
これで 塊がなくなれば、経過観察でもいけるかも。
効かなければ、手術も視野に入れて検討しなければならない。
ただ、薬が効いたかどうかの確認も もちろんMRIを撮らないとわからない。
抗生物質を処方してもらい、2ヶ月後の再MRIを予約した。



ここまでの診察、投薬、検査で すでにウン十万。
今年は旅行ナシのわが家です・・・




 
続く


萬の耳のこと、1。


あれ? なんか萬の首傾いてない???
と 夫婦同時に気がついたのが 2014年10月20日頃。
ある日突然に、だったと思う。



この時はまだ30度くらいの傾き。
食欲あり、嘔吐なし、歩行も正常。

不安になり すぐにかかりつけ医へ。
萬の年齢からも、まず考えられるのは突発性前庭疾患。
ただ、斜頚の症状だけで、元気があり、眼振もなく、歩行も問題なし。
先生も首を捻りつつ、とりあえずステロイドと抗生物質の投与。

毎週のように病院に通い、薬の調整を行うことに。



↑ 11月。
首の傾きが ひどくなる。





↑ 12月。
一番 傾いていた頃。 45度位の傾き。
まっすぐ歩くものの、振り返ったり、飛びついたりするときに
よろめいて転ぶことも。
かかりつけ医はう~ん…と うなるばかり。
突発性にしては、他の症状がないし、薬で改善もしていかない。
ステロイドも萬の体では 目一杯の量に達してしまい、
これを2ヶ月以上続けるのは 難しい。
原因をさぐるには、MRIを撮るしかない、と。


薬が効いていない、原因がわからない。
萬の身に 何が起きているの?



でも、この頃をピークに すこしずつ、
傾きに改善が見られる。
薬が効いているのか? 
動物の本能なのか?
 ↑
のちに、大学病院のドクターに聞いた話。

犬は たとえ病気が良くなっていなくても、
“あれ?なんか視界が曲がってるぞ?”と感じ、
見えているものに合わせ 自分で首の角度を修正する、
真っ暗闇に置いて 暗視カメラで見てみるとやっぱり曲がっている、
ということがあるそう。





かかりつけ医は、再度MRIを勧める。
何らかの要因での前庭疾患なのだろうけど、
その要因の可能性として 脳腫瘍や脳炎などが考えられる。
むしろ、突発性の可能性が低いとすると、
脳の異常を想定しなければならない、と。
このまま様子を見て、ある日突然悪化、という事態も否定できないと言う。

MRI(麻酔)のリスクはあるけれど、
萬は短頭種にしては そのリスクは低いと思うという かかりつけ医の言葉もあり
やるなら早いうちに、と一番早い2月に大学病院の予約をした。






続く


パンダ




職場で いいもの見つけたので
借りてきた。










にわかなら わきゃわきゃ言って
喜んで(怖がって)くれると思ったんだけど~
萬にいたっては 全くの無反応でございました…


このパンダ欲しいかも…









emoji素晴らしきかな にわかちゃんの たらこくちびる。









病理結果。

パラボラも
萬のおさがりな にわこちゃん。



糸がぴょんぴょん出ているのが気になるのか
やっぱり舐めちゃうので
しばらくパラボラ生活でした。




病理検査の結果は
グレードⅠで ひと安心。



肥満細胞腫についていろいろ(そんなでもないが)調べた中で、
日本ではグレードⅠは9%程度で、80%がグレードⅡの判定を受けてるって話が。
でも、病理検者の主観が入るから実際とは異なるらしく、
ⅠとⅡで微妙だなーって時はⅡで出すことも多いとか。

つまり、診断には曖昧さがあって
その予後との一貫性にもギモンが残る、と。
なるほどね。

医療に関わることが多い仕事をしているので 常々感じてはいたが
診断、って難しいよね。
診断を間違うと 治療も間違うワケで。
でもシロウトには間違っていることがわからない。


(ぬいぐるみを取りたいが その背後にあるものが怖くて取れないにわこ。)

まぁ、にわこのはグレードⅠだし、
手術でキレイにとれていて、ほかの部分への浸潤もなかった。
今回の結果に関しては よかった~ と言っていいでしょう。

ツイッター上でも 心配してくださった方がいました。
あらためて どうもありがとう。




ツイッターといえば



このチン百景をツイートしたら
珍しく反響があって 笑ってしまった。



いまだ 調理できず。



毛 生えてるし。



萬のより 小さいよ。








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